こんにちは、三上みひろです。
今日は前回の続きです。
※解決済みの問題です!過去のはなしですよー!
ちなみになんですが、
「父親を病院に連れていきたいけど、受診拒否されて困っています」
という話はちょいちょい耳にしますが、
本人が必要性を感じなければ、受診しないのはふつうのことです。
だからアレコレ口をださず、放っておくのが一番…
って、そんな悠長なこと言ってられないんですけどおおおおおお\(^o^)/
という場合ありますよね。
とくに他害の危険性が高い場合。
その場合、
・悪役を引き受ける覚悟
・自分なりの撤退ラインを決める
が必要だと思います。
それがない場合、そもそも緊急ではないと思うので、相手がみずから動きだす日を待つしかありません。
私は自分の父親が殺○者になることも、
他人の人生を奪うことも、
その可能性をわかっていたのに傍観していることも許容できなかったので、おせっかいを決意しました。
以下、会話の再現です。
先に断っておきますが、これは相手の境界線に侵略しまくり&私にとって都合のいいように相手を管理する方法であり、決してお勧めできる方法ではありません。
とくに関係性のうっっっっすい人にやったら、間違いなく嫌われます。
どうしても相手を動かさないといけないときにのみ使用する方法です。
端折ってはいますが、重要なポイントを解説していきます。
私「お父さん、体の調子はどう?」
父「ん?会社の健康診断では特に問題なかったぞ」(すっとぼけた顔)
私「運転中に意識失ったって聞いたよ」
父「ああ…意識失ったんじゃなくて(省略)でも、健康診断ではとくに問題なかったしな。大丈夫だろ」
問題ないわけないのですが、ここで感情的になってはいけません。
相手を言い負かしたり、論破することがゴールではなく、「受診を決断させること」がゴールです。
私「問題ないのにそんな風になるなら、むしろそっちのほうが危険だよ。原因があるなら対応できるけど」
父「・・・・そうだな」(目を合わせず口ごもる)
おそらく父は「どうせ病院受診勧めてくるんだろ。うぜー」くらいに思っているので、このときは耳が閉じている状態です。
耳が閉じている状態で説得しようとしても、ただ反発されるだけなので徒労に終わります。
私「お父さんってさ、自分を殺○犯にしたいほど、自分のことが嫌いなの?」
父「え…いや…殺○犯?」(びっくりしてこちらを見ている)
これは父親の耳をひらき、会話に注意をむけさせるための言葉です。
脅しでもありますが、強いことばを使って注意をひきます。
「お父さんのことが心配だから病院へ行って」とか、「もしまた事故起こしたら大変だよ」とか、「家族にも迷惑かかるよ」とかそんな生ぬるい言葉では動きません。
・YES / NO の2択になる質問
・相手が予想していない言葉(驚かせるため)
・未来を具体的にイメージできるような言葉
を投げかけます。
正直、現時点で本人は困っていないわけですから、受診を渋るのは当たり前。辛くてしんどくてどうしようもなくなれば受診します。
でも、このケースはそんな悠長なことを言っていられないので、脅して誘導を使いました。
私「そうだよ。原因がわからない、条件も兆候もわからないとなったら防ぎようないもん。3回目は自分でコントロールできないかもしれないし、その場所が子供たちがたくさんいる道かもしれないし、高速道路運転中かもしれないじゃん。選べないんだから。」
父「え、え、え…いや…でも、そういうことになるのか…」
父親の耳が開いた状態なので、正論をぶちかまします!!!
ここでの注意点は「普通に考えたらわかるじゃん」とか、「なんでそんなこともわからないの」とか、「だから何度も言っているじゃん」とかの余計なことは一切言わないことです。
正論を手短に述べます。
父「(長い沈黙の後)…病院、行ってこようかな」
私「うん、そうしたほうがいいと思うし、私も安心だよ。」
”自分で決断した”と感じることが何よりも重要なので、沈黙している間(熟考中)はただただ待ちます。
とくに原因がわからないものの場合、わかるまで繰り返し病院へ足を運ぶ必要があり、自分で決断していないと挫折してしまいます。
決断後はおおげさに喜ばず、淡々と肯定します。そしてサラッと父親を心配していることも付け加えます。
具体的なTODOはこの時点で伝えません。相手が求めてきたタイミングで伝えます。
その日の夜に、父親から「どこに行けばいいんだ?」と質問されたので
・脳神経外科
・循環器科
をまずは受診すること。
そこでわからない場合
・内科を受診して
・運転中に気絶しそうになったこと
・通勤、出張で車を使用するため、原因を調べないといけないこと
・脳神経外科、循環器科では原因がわからなかったこと
・他にどんな可能性があるのか相談したいと伝えること
と、伝えました。
結果、病名は伏せますがある病気だと診断され、治療を受けることに。
父には治療がマッチしたようで症状がかなり改善され、運転免許的にも問題ないようです。
私が実家に帰省するのは、2〜3ヶ月に1回程度なので、その後の受診状況はわからなかったし、とくに聞かなかったのですが(決断後は放置する)、母から連絡をもらい病名を聞いたときに
よ、よ、よかったああああああああ
と心のそこから思いました。
もし治療せず放置していたら、ほぼ確実に3回目ありましたからね。
まじでよかったです。
本当によかった。
今回は”脅し”を使ってうまくいきましたが、正直、これをいい方法だとは思っていません。
「自分の人生が大事だから、ハイリスクなことには対応したほうがいいよね!」
となるほうがいいに決まっています。
自分のことが大切だから積極的に受診してくれたり、健康管理してくれるのが最高の状態ですよ。
そんなこたぁわかっています。
ただ、このときは時間がなかったので、力技で押し通しました。
そういうのが必要なときもありると思うんですよね。
本人の決断を尊重する。
他人の人生は他人のものですから、どう生きようが自由なんです。
でも、明らかに本人にとって不利益になる決断をしているとき、
どの程度介入するかは迷うところですが(それもまた自由だから)、
他人の自由を著しく侵害する可能性が高い場合は介入(力技で問題を回避する)する
ことにしています。
で、これ以降、私は父に興味をもつようになります。
今回は力技で父を動かしたけど、
そもそも私は父のことをよく理解していないんじゃないかと思ったんです。
「この人は、どういう人生を歩んできたんだろう」
それで再構築することに決めたのでした。
本日はこのへんで。
三上みひろでした!