大人の教養-バレエ・絵画・映画

カップルで映画鑑賞。夫婦で3回以上繰り返し観た”本当におもしろい”と思う映画を紹介するよ!

こんにちは。

三上みひろです!

私は年間200本くらい映画を観ているんですが、そんな中で”夫婦で楽しめた映画”を厳選してご紹介したいと思います。

映画選びの参考になれば幸いです^^

3回観た作品こそ、本当に面白いと思っている作品!

今回は夫婦ふたり3回以上観た映画作品をご紹介します。

すでにストーリーを知っているにも関わらず「もう一度観たい!」と思わせ、さらに2回目の視聴で新たな発見があり「もう1回観たい!」とならない限り、3回も同じ作品を観るなんてことはありえません。

何度観てもおもしろいと思わせる作品こそが「おもしろい作品」だと定義しました。

早速、紹介していきましょう!!

シン・ゴジラ

タイトル:シン・ゴジラ

公開日:2016年(平成28年)7月29日

総監督・脚本:庵野秀明

監督・特技監督:樋口真嗣

主な出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ

これは夫婦揃ってハマりまくっており、5回は視聴しています。(本当です!)

私は怪獣映画好きじゃないんですが、この作品に限っては関係ありません。

というか、ゴジラがほぼでてこない。

ウネウネと歩く(?)か、ドシドシと歩くか、ビャーーーーーーっと光線を発するかくらいです。

この作品のゴジラは、”放射性廃棄物を食べて、なんらかの変異によって生まれた生物”とされていて、それがよかった!!

単なる偶然で生まれた”ゴジラ”。別に人間を正してやろうとか、地球を元の姿に戻そうとかそういった意志(人間の想像できうる範囲での都合のいい解釈)ではなく、「生まれたから歩いているだけ」というのが非常にいい。

従来のゴジラ映画だと、ゴジラ=神とか、ゴジラ=地球の意志みたいな表現がよくあって、正直しっくりこなかったんですが、この作品のゴジラには納得感がありました。

だって人間だってそうじゃないですか?

人間という種がこの世に誕生したことはたまたま。

お腹が減るから狩をして、ごはんを安定的に食べるために農耕をして…それをもし他の生物が、例えば鹿とかが「人間は動物界の調和のために生まれてきた!だからオオカミを排除して、鹿を助けてくれている!」とか言い出したら、「いや、そんなんじゃないんで…」って言いたくなるじゃないですか。

こんな感じで偶然生まれてきた高次生命体”ゴジラ”にどう人間が、というか日本国政府、そして関係機関がどのように対応していくのか?というのが主なストーリーです。

怪獣映画が苦手でも、会社員を経験している方であれば楽しめると思います。

この映画を観たあとに、海外の怪獣映画みたら「そんな命令系統ある?」「っていうか、この作戦はどんな根拠で誰が指示してるの?」「ああああ!それは無駄撃ちだーーーー!!!」と思わずツッコミたくなると思います。笑

このレビュー書いていたらまた観たくなってきました。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

タイトル:イミテーション・ゲーム/ エニグマと天才数学者の秘密

公開:2014年アメリカ

監督:モルテン・ティルドゥム

主演:ベネディクト・カンバーバッチ

私たち夫婦は、ベネディクト・カンバーバッチロバート・ダウニー・Jr阿部寛が好きすぎるということを先に伝えておきます。笑

第二次世界大戦時、解読不可能といわれていたドイツ軍の暗号”エニグマ”の解読に挑んだ、イギリス人の天才数学者アラン・チューリングのはなし。

実話を元にしています。

こちらの作品、色んな賞をもらいまくりなのですが、日本のレビューサイトを観るとあまり評価が高くないんですよね。

そこで、低評価レビューを確認したところ

  • エニグマの解読がどの程度戦局に影響したのか映画ではわかりにくかった
  • チューリングマシンって結局なんなの?

というレビューが結構ありまして。

まあ、確かにそうだなと。笑

一応、暗号”エニグマ”の解読によって、

  • ノルマンディー上陸作戦の成功
  • スターリングラード攻防戦の勝利
  • Uボート爆撃が成功

第二次世界大戦の勝利に貢献したという説明はされてはいるんですが、サラッとしすぎているかもしれません。というか、日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんよね。

それから私の場合、夫が理工系の大学院を卒業していて、チューリングマシンについて事前知識があったのも大きいです。

そのあたりのことは、頭の中で補完されていたこと、またカンバーバッチ様補完があったことは否めません。

とはいえ、この作品の見所はそこではないので安心してください!!

この映画は3次元蟻の話です。

「2次元蟻の中に、3次元蟻がいたとしたらどうなるか?」を観る映画です。

3次元蟻ってなんですか?という方のためにはこちら!

漫画「宇宙兄弟」で取り上げられています( ^ω^ )

引用:小山宙哉「宇宙兄弟」第3巻, エピソード26

主人公アラン・チューリングはまさに3次元蟻なんですよ。

私は宇宙兄弟を読んだときに「私は3次元蟻になるか、もしくは3次元蟻を応援する側になろう!少なくとも邪魔したりはしない!」と思っていたんですけど、映画を観ていたら「無理かも…。笑」と思いました。

人間、自分が理解できないことは怖いし、それに取り組んでいる人に対して「頭がおかしい」と思ってしまうということも納得でした。意地悪しているわけではなく「見えない」んですよ。見えないというか「見えているものが違う」んですよね。

2次元蟻は2次元蟻なりに見ている世界があるので、3次元蟻の行動が意味不明の支離滅裂に見えちゃう。

自分が「2次元蟻」で、チューリングが「3次元蟻」と認識できたら簡単ですが、それをどうやって判断するかってことなんですよね。天才なのか?頭がおかしくなっちゃったのか?どうやって判断するのか。今までにない方法で解決しようとしているのだから、それを判断する軸なんてないのです。

時間もない。こうしている間にどんどん戦争で人は死ぬ。予算も限られている。そういう状況の中で「彼は3次元蟻だ!彼のプロジェクトでいこう!」と誰が決断できるのか。

くううう厳しい!!

この映画の楽しみ方のポイントは「自分が彼の同僚だとしたら?」という視点でみることです。

私がもし、チューリングの同僚で、彼がチューリングマシンを開発しようとしていたら素直に応援できるか?

おそらく無理\(^^)/

一般市民という視点でみると「えらい学者先生が何かやろうとしているってことはすごいことなんでしょ〜」「周りの人も応援してあげたらいいのに〜」くらいにしか思わないと思うんです。

でも、自分もそれなりの地位にあって、その分野の専門家である自負もある。そんなときに、チューリングの行動をみてどう感じるか?という視点で見ると…

それがこの映画のおもしろいところだと思います。

彼が何をやろうとしているか理解できないし、彼がどんな世界を観ているか理解できない。説明されても…おそらく理解できないと思います。この世にないものを作り出そうとしているからです。

めちゃくちゃ怖くないですか?

そして、チューリング自身も「どうせ言ってもわからないから時間の無駄」と思って説明しない。(実際にそうだと思いますし…)彼の場合、アスペルガー症候群の兆候もあったので尚更かと思いますが。

無知は罪だし、無知であることを自覚していないのはもっと罪という、心にグサグサくる映画です。

これらもおすすめ!

各作品をライトに紹介する予定が、予定外に長文になってしまいました!

ここから”3回以上観た作品”をたんたんとアップしていきます。

アイアンマン

デイ・アフタートゥモロー

ハドソン川の奇跡

思い出したら随時追加していきます。

今回は”3回以上観ていて”なおかつ、”夫婦でおすすめ”と言える作品に絞りました。

1回しか観ていないけどおもしろかった作品、また夫はそれほどでもなかったみたいだけど私はおもしろかった作品はまた別で紹介したいと思います!

映画の好みは人それぞれ。夫婦、カップルで観る場合、共通項を探すとハズレが少なくなりますよ!

夫くん

僕はジブリ作品だと「風立ちぬ」と「風の谷のナウシカ」が好き。

映画作品としては、自分の仕事に関係しているようなストーリが好み。IT分野の開発や会社員がテーマになっていると親近感を感じて楽しい。数学や化学、物理の研究者がでているとテンションが上がる。

怪獣とかスーパーヒーロー作品も映像がカッコいいから好きだよ。

三上みひろ

私はジブリ作品だと「もののけ姫」がダントツで好き!

好きな作品の傾向は、差別・貧困・戦争・環境といった社会問題を主題にしたものが好き。

おもしろい映画に出会うには「おもしろくない」を受け入れること

作品を紹介しようと思ったときに、何を基準に「面白かった」とするか迷いました。

世の中にはたくさんの映画があって、

「これは誰が観てもおもしろい!傑作!」

「これは誰がみてもつまらない!駄作!」

といった絶対の評価がないことはおわかりいただけると思いますが、私個人の感想の「おもしろかった」さえもあやふやだなと思いまして。

年間200本くらい映画を観て、おもしろかったと感じるのは3割くらい。

でも、それも実のところ「おもしろかった感じがする」なんですよね。その証拠に何度も繰り返し視聴する作品はほぼありません。行動が全てを物語っています。

「面白い映画にどうやったら出会えますか?」という疑問、気持ちはよくわかるんですが、世の中の9割の映画は自分にとってつまらない作品(駄作という意味ではなく)という覚悟をもって、どんどん観るしかないと思います。

すんごく生意気なことを書きますが、消費に耐えうる作品(おもしろかったような感じがする作品)はたくさんあっても、心に残る作品は少ないです。それは私の感受性の問題であることは百も承知ですが。

失敗を恐れず、どんどん作品を観ることが”自分にとってのいい作品”、カップルであれば”ふたりにとってのいい作品”に出会うコツだと思います。

ではまた!

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三上みひろ
これから書きます