こんにちは、三上みひろです!
【記事の内容】
質問:今まで勉強らしい勉強をしないまま30歳になりました。
高校受験、大学受験と受験期にはそれなりに勉強しましたが、詰め込みの丸暗記でその場しのぎでやってきました。
学生時代は勉強せず、社会人になっても調子よく取り繕ってきたため、今さらになって知識のなさ、教養のなさに焦りを感じています。勉強をすれば済むこととは思うのですが、何をどう勉強したらいいのかわかりません。
取り留めのない質問になってしまいましたが、何かアドバイスをいただけたらと思います。
回答:知らないことがあるのは当たり前で、教養のなさや知識のなさは多かれ少なかれ誰もが感じていることだと思います。
ただし、それが不安になる人とさほど不安にならない人はいます。
この両者の違いは何かというと
自分が必要と感じたときに学び、知識や技能を身につけられるという自信
これがあるかないかだと思います。
ではこの自信、どのように身につけていけばいいかというと…
- 何がわかっていないのかがわかる
- その疑問をどうやったら解決できるのかがわかる
この2つを磨いていくことで、「自分が必要と感じたときに学び、知識や技能を身につけられるという自信」が身につき、ご相談いただいたお悩みも解消すると思います。
この2つのスキルは日常生活で磨いていくことがオススメです!
「勉強」と肩肘張らなくても、わからないことや知らないことを調べていく癖を身につけることで磨かれていきますよ!
今回はオススメの映画鑑賞方法をご紹介したいと思います。
映画は図鑑と世界地図を片手に鑑賞しよう
映画鑑賞をするときに(自宅に限りますが)
- 図鑑
- 世界地図
をそばに置いて、疑問に思うことがあればその場で調べます。
これがまさに!
- 何がわかっていないのかがわかる
- その疑問をどうやったら解決できるのかがわかる
この2つを鍛える最高のトレーニングになります!!
ちょっとしたことですが、この積み重ねが自己解決能力への自信になります!
今、愛用しているのは【WOMAN 女性たちの世界史 大図鑑】です。
大図鑑をひらけば、登場人物のエピソード(伝記物の場合)や、時代背景、当時の社会問題などをザッと確認できてとても便利です。
図鑑は使わないと意味がないので、自分好みの1冊を見つけることが大切です!
私は写真や図解が多いものが欲しかったので大満足。書いてある情報も面白いし、写真も綺麗で眺めているだけで幸せです。
映画「ドリーム」で実際に活用。米ソの宇宙開発競争について学べました
この学習方法がおすすめなのは、自己解決能力を高めるだけでなく
- 調べることが楽しくなる
- 楽しいから習慣化されやすい
- 新しいことを知ることでさらに好奇心が刺激される
という点もあります。
無教養コンプレックスを打破する方法は、独学への自信をつけること。
「知らないことがあっても大丈夫。私は知らないことがあっても、その都度、学んで成長することができるから!」
そう思えるようになれば、無知であることを認めることも、無知であることも怖くなくなります。
例えば先日、「ドリーム」という映画を鑑賞しました。
この映画の舞台は、1960年台のNASAです。
宇宙開発に携わる女性、しかも黒人女性たちの物語です。
あるシーンで主人公がこんなことを言います。
(警察官に呼び止められて、身分証の提示を求められ「女がNASAで何してるんだ?」的なことを言われるシーンです。)
ドロシー「宇宙開発にかなりの人数の女性が働いているわ」
ここで「へーそうなんだ!」で終わってもいいんですが、「え!そうだったの!?」と疑問をもつとさらに楽しくなります。
さっそく、大図鑑で調べてみたところ…
はい!ありました!!!
アメリカでは、女性科学者が国家宇宙プログラムを築くのに力を貸した。アメリカ初の地球周回衛星エクスプローラー1号は(1956年のソ連スプートニク1号2号に続いて)1957年に打ち上げられたが、それを支えたチームには何人かの女性がいた。また、NASAでエクスプローラー1号を支えたチーム創設メンバーだったバーバラ・ポールソンなどの科学者は、月や惑星への最初の探索機の開発に関わった。
WOMAN 女性たちの世界史 大図鑑 p259
こういう情報を知ることで、映画には描かれていない部分の妄想が広がり、登場人物たちのセリフの背景を感じとり、映画をさらに楽しむことができますよね!!
また、大図鑑の場合、関連項目も周りに並んでいるので、それも一緒に読みます。
映画は単なる娯楽としても面白いですが、そこから好奇心のタネを発見して、知識をどんどん増やす機会にもピッタリです。
ぜひ図鑑を活用しつつ、映画を楽しんでみてください。
まとめ
教養がないことが悩みです。
勉強してこなかったことを後悔しています。
これらのお悩みはよく耳にしますが、実はこの悩みの本質は
大事なことに向き合わず「面倒だ」と思って後回しにしてしまう。
そんな自分をなんとかしたい。
だったりします。
相談文にもありましたが、その場しのぎでやってきた感というのは、
「これよくわからないな〜。でも、わからないと認めたら調べないといけないし、それは面倒だから気が付かないふりしちゃおう〜」
の積み重ねでできています。
わからないことをそのままにして
自分の疑問や不安を明確にせず
なあなあに生きてきた。
そんな自分の生き方を自分は知っているし、その生き方に不満があるということなんですよね。
おそらく、心当たりありますよね?笑
「面倒だから」
これさえなければ…
もちろんゼロにするのは無理だとしても、この抵抗感が今よりも弱ければ、わからないことをわからないと認めることもできるし、わからないから調べることもできたはずなんですよね。
さらに問題なのは、この「面倒だから」は今も昔も同じ程度にあなたの中に残っているということです。
癖になっていると思って下さい。
「教養がない」とか「勉強してこなかった」というのは表面的な悩みでしかありません。
その奥に本当の悩みがあるんです。
ではこの悩み、どうやって解決したらいいのか?
それが今回提案した方法です。
疑問を持たないことが癖になっているのだから、疑問をもち解決することを癖にしていけばいいのです。
映画でなくても構いません。
海外ドラマが好きならドラマでもいいですし、漫画が好きなら漫画でもいいです。
新聞を毎朝読むのなら、知らない言葉を3つ調べるとかでもいいでしょう。
なにかひとつ、具体的に決めて取り組んでみて下さい。
具体的に決めることがポイントです。
「わからないことをそのままにせず、ひとつひとつ明確にしていくぞー!」
と決めるだけでは、単なるスローガンになってしまいますのでね。
疑問をそのままにせず、明確にして、調べて解決する。
これが習慣化されるまで、何かひとつ的を絞って取り組んでみるといいでしょう。
これが生き方の自信にもつながっていきますよ。
応援しています。
三上みひろでした!