フライヤーを見かけてから、ずーっと楽しみにしていたゴッホ展!
昨今は美術展は中止になったり延期になったりが多く
コロナ禍のなか、開催されるのか…?
予定は未定状態だったのですが、無事開催されるようです!
嬉しい〜!
【この記事の内容】
2021年9月18日から開催される「ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント」をさらに楽しむための小ネタを紹介します。
ヘレーネ・クレラー=ミュラーから「できると思えばできる」を学ぼう!
さて、展示会のタイトルにある「響き合う ヘレーネとフィンセント」ですが、
ゴッホはいいとして「ヘレーネって誰やねん?」と思っている方も多いのでは。
私、過去にこんなツイートをしているのですが…
この”ある女性”こそ!
ヘレーネのことなんですよね。
ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、
- ゴッホが世界的に有名になる前からゴッホの絵画を集め
- そのコレクションを元にクレラー・ミュラー美術館を開館し
- 初代館長になった女性
これだけでみると、「へーすごい人なんだねー」くらいの感想になっちゃうと思うんです。
しかーし!!
このエピソード、実はもっと面白いんですよ。笑
- ヘレーネ、イタリアへひとり旅に出かける
- そこでとある美術館に出会う(美術館というか城)
- その美術館の持ち主が貴族ではなく市民階級だと勘違いする(実際は貴族の所有だった)
→それなら私も作れちゃうんじゃない!?
(ヘレーネは資産家だけど貴族ではなかったので)
- よーし!お城みたいな立派な美術館建築しちゃうぞー!
- 戦争始まる。夫がチリの銀鉱山投資に失敗
- 建設費用なくなり計画頓挫
- オランダ政府が計画を引き継ぐ(シンプルな建物になる)
→クレラー・ミュラー美術館開館!
この話を聞いたとき、
始まりは勘違いでもいい!
できると思えばできる!
のパワーってすごいなと思ったんですよね。
だって山あり谷ありだけど、夢を叶えてますもんね。
この話を聞いて以来、死ぬまでに行きたいところリストに「クレラー・ミュラー美術館」がはいってます^^
なので今回もとーっても楽しみでした。
ヘレーネとゴッホの関係に興味のある方はコチラの映画をどうぞ。
Amazonプライムで有料ですが視聴できます。
美術関係者がゴッホとヘレーネについて語っていたり、貴重な資料の公開があったりと、淡々と情報が提示され続ける作品なので「勉強として観るぞ〜」くらいがオススメです。
ハラハラドキドキとかはありません。笑
ゴッホの絵画には画集では感じられないエネルギーがある。
フライヤーによると、今回の展示はこのようになるようです。
ゴッホといえばひまわり!
黄色!
美術の本を読むようになって、多少は知識が増えましたが、それでもゴッホについてはその程度の認識しかありませんでした。
そんな私みたいな人にぜひオススメしたいのが、こちら!!!
Amazonプライム会員であれば無料で視聴できます。
この映画(映画ではないけど、テレビ番組でもないものはなんと呼べばいいのか)、ゴッホが画家を目指す前に画商、教師、牧師を目指し&挫折したところから始まり、画家になってからの絵の変化についてもまとまっていて、めちゃくちゃ面白いです。
主演はなんとー!!!
ベネディクト・カンバーバッチ様
私はベネ様ファンなので、ベネ様目的で視聴したんですが…
内容がおもしろくてのめり込んでしまいました。
もしゴッホ展に行かれるのであれば、一度視聴することをオススメします。
「この絵は○○な状況で描かれたものなんだよな〜」
なんていう視点が一つ増えると、絶対に展示会がより面白くなると思うのです。
美術展には直接関係ありませんが、ゴッホ関連で面白い映画はもうひとつコチラ。
中国でゴッホの複製画を制作している男性が主役のドキュメンタリー。
泣けます。
後半(ラスト14分あたりから)で、主人公が「自分は芸術家といえるのか?」と悩みを吐露するシーンがあるんですが、そこがこの物語の山場だと思います。
仕事仲間が「そんなのは自分がどう捉えているかだけの違いだ」的な慰めの言葉をかけ、主人公も一時的に納得した(というか考えるのをやめた)ような場面があるんです。
そうだそうだー!いい助言をもらった!
と盛り上がる中、ある女性が自分の夢を口にします。
それに対して主人公は「自分の考えで進めばいい」とアドバイスするんですよね。
たった今、自分の夢や欲求を抑え込んだその口で、他人には「夢を追いかけろ」とアドバイスする。
でもこの言葉も、実際には主人公が主人公自身に対して言いたかったことなんだろうな…と思うと
涙腺崩壊です。泣
現状を変えることは怖いことですから、その不安がヒシヒシと伝わってきますし、そんな中新しい道へ進もうとする主人公に感動をもらいました。
話を戻すと、私はSOMPO美術館(東京)でゴッホの「ひまわり」を観て、そこからゴッホの絵が好きになりました。
画集だと表現しきれない
圧
が実物にはありますよね。
とくにゴッホの絵は画集と実物では、色も違うけど、圧がとくにすごいと私は感じました^^
今の時代、有名美術館も作品をインターネット上に公開しているし、画集もたくさんあるし、実際に美術館に足を運ばなくても芸術に触れることはできます。
いい時代ですよね。感謝です。
とはいえ、やっぱり、その場でしか感じられないエネルギーもあると思うので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかかでしょうか。
まとめ
ゴッホ展に行くのは今回はじめてなんですが、めちゃめちゃ混んでいそうですよね。
過去に開催された展覧会の動員数を調べてみると
ななななんと!45万人規模!
今回の開催は12週間(月曜日は休館)で72日。
1日の開室時間は8時間。
1時間あたり781人?
これは結構密ではー!うおー!
と思ったんですが、ご安心を。
今回は人数制限のある事前予約制です!!
→【公式オンラインチケットART PASS】ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント
人気の企画展だと、入場まで長蛇の列だったりしますが、今回はそれがなさそう。
いつよりゆったり観ることができるかも?
これは絶対に行かねば。(KF94マスクを付けて!)
ということで既に予約してあります。
楽しみです。
ゴッホ展をきっかけに、西洋美術鑑賞を趣味にしたいと思っている方にオススメの書籍を紹介します。
- とにかく情報量が多い!
有名絵画の解説はもちろんのこと、絵画が描かれた地域や時代背景、画家の人生や人間関係までぎゅっとまとめてある。 - 全ページフルカラーの可愛いイラストで解説されているので、情報量が多いけど抵抗感なく読み進められる。
- 1ページ完結なので、細切れ時間に読み進めるのにもちょうどいい。
「人間関係?絵に関係あるの?」と思うかもしれませんが、人間関係をサラッとでも知っていると、企画展がさらに楽しくなるのは間違いなしです。笑
初心者が企画展を楽しむには最適の1冊だと思います。