今回の倉敷ひとり旅は大原美術館のために実施したと言っても過言ではない…というか、実際そうです。笑
2泊3日の滞在中、2日連続で美術館に足を運びました。
「名画が揃う奇跡の美術館」と噂を耳にしてからずっと行きたくて行きたくてウズウズしていましたが、期待以上に素晴らしい美術館でした!
もくじ
大原美術館とは
日本にあることが奇跡!と言われちゃうような名画たちをみられる美術館です。倉敷旅行に行くならここは絶対にはずせないですよね。
日本最初の私立西洋美術館。
児島虎次郎がヨーロッパで収集した西洋絵画を中心に展示されています。
ピカソ、マティス、クールベ、ゴーギャン、モネ、マネ、ミレー、シニャック、セザンヌ、ドガ、ピサロ、ルノワール…etcと!世界的に知られる巨匠の名前がズラリ!
ピカソの絵って、日本でみられるんだね!
ふだんから美術館に通っていたり、美術が好きな方は大原美術館に行くことに迷いはないと思うんです。
でも、「美術館なんてふだんいかないよー」「画家はピカソとゴッホくらいしか知らないよー」という方の場合、悩むと思うんですよね。
今は時期的にも混んでいませんが、休日など入館まで2時間待ちなんていう噂も聞きましたし。
頑張って並んだのによくわからなくてつまらなかったら嫌だなー
と思っちゃったりしませんか?
私はするタイプでした。
そして過去の自分ならおそらく敬遠していたと思います。
美術に不慣れで楽しみ方がわからない、その場合のおすすめの解決策は3つ。
- 一番簡単!音声ガイドを借りて(600円)、ガイドを聴きながら鑑賞する
- 友達と行くのなら!「一番意味不明と思った絵を探そう」「一番ドラマティックな絵を探そう」などテーマを決めて鑑賞する
- 考えるな感じろ!自分のハートにズキュンとくる運命の作品を探す
ちなみに私は初日は音声ガイドなしで【みたいと決めていた絵をじっくり鑑賞】&【③ハートにズキュン】を楽しみました。
フレデリックの作品とエル・グレコの作品がお目当てだったんですが、ハートにきたのは児島虎次郎の「朝顔」でした^^
初日はみたいところにポイントを絞って、みたいと思っていた作品&ビビビッときた作品以外はサクサクと歩いてまわりました。
翌日は音声ガイドを借りて【②意味不明と思った作品を楽しむ】とテーマを決めて鑑賞しました。
大原美術館は「美術館は生きて成長していくもの」という信念に基づいて、西洋の新しい作品なども展示されています。
「さっぱり意味がわからないよ(°▽°)」という作品もたくさんあるので、そのポカーンな感じを楽しむのもまた楽しみ方のひとつだと思います。(皮肉ではなく)
2日目はひとつひとつじっくりとみてまわりました。
初日はとくになにも感じなかったモネの「睡蓮」ですが、2日目にみると胸にジーンとくる何かがあって驚きました。感じ方が1日でこんなに変わるなんて!
美術館は自分にとっての異文化を体験する場所。
さっぱりわからないことがあるのが普通だと思っています。
さっぱりわからない→音声ガイドで思考の補助線をもらう→なるほど…!
と、こんな楽しみ方もありです。
大原美術館を10倍楽しむために
今回、私の準備不足だった点を反省し、次回はここを気をつけたいなと思ったことがあります。
大原美術館を心から堪能するための準備編です。
とりあえず、一眼レフは使う場面ないからおいてゆけ!笑
フレデリックの作品を楽しむなら単眼鏡が必要!
今回の訪問で一番楽しみにしていた作品、それがレオン・フレデリックの『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』。
この作品を堪能するには単眼鏡が必要だった…!
(単眼鏡をなぜ忘れたんだ。私のバカバカ!!)と心の中で何度も叫びました。泣
タイトルがめちゃくちゃ長いんですが、作品もとんでもなく長い!(横に)
本館2階の入り口上に展示されています。
縦1.6m、横11mあります!!!
おおよそこういった感じで展示されています。
入り口ドアの上にバーンと展示されているので、見上げるように鑑賞します。
フレデリックが25年の歳月をかけて完成させた渾身の作品。
ものすごい情報量です。
じーーーっと眺めれば眺めるほど新たな発見がありそうな作品なんですが、作品との距離が遠いためじーーーーーっと眺めたくても眺められない。笑
ちなみに私の矯正視力は両目で1.2です。それでもちょっとみえにくかったです。
次回は絶対に単眼鏡を忘れない!!そう心に誓いました。
館内は冷房効きまくり。ストールを持参しよう!
大原美術館だけでなく、どこの美術館でもいえることですが館内はめちゃくちゃ寒いです。
作品保護のために冷房がガンガンに効いています。
夏場だと薄着&足元サンダルなんていうこともあると思うんですが、身体の芯から冷えます。
私はノースリーブワンピース&サンダルのスタイルでしたが、ストールを一枚持っていたので羽織りながら鑑賞しました。
ストールは1枚持っていくと、快適に鑑賞できると思います。
手荷物は軽く。とにかく身軽に!
大原美術館は見所だらけでゆったり回ると2時間はかかります。
重い荷物を持ちながら作品鑑賞するのはしんどいですよね。
美術館によっては手荷物を預けるロッカーがあるんですが、大原美術館では見当たらず…。
もしかしたら見逃していたのかも?
ただホームページでも情報を見つけられませんでしたので、とにかく身軽でいくのが一番安心!
小さいポシェット(ポシェットっていう?)、もしくはリュックで行くのがおすすめ。
両手がフリーになっていれば、感動をメモに残したいと思ったときも自由自在です。
私はあろうことか、ハンドバック(しかもかなり重い一眼レフ入り)を持っていってしまい…。
メモを取るたびにいちいち椅子を探さないといけないという失態を犯してしまいました。
荷物が重いと集中して作品をみることもできませんし、だんだんと疲れてきて雑になってくるものです。
荷物は軽く身軽な状態で鑑賞するのがいいですね。
大原美術館は建物の外も楽しい!
美術館で楽しむことができるのは絵画作品だけではありません。
建物や建物の外も楽しいですよ!
大原美術館前の橋は児島虎次郎がデザイン
大原美術館にかかるこちらの橋、実は児島虎次郎氏のデザイン。
めでたさの象徴、そして大原孫三郎氏の干支にちなんでデザインされたそう。
龍が通路面には線彫りで、外面には浮き彫りで彫られています。
早朝時は地元の愛犬家たちが集まり、わんこ集会が開かれていました。(その横で自撮りをする私…。笑)
本館入口ではロダンの作品がお出迎え
本館入口はロダンの「説教する聖ヨハネ」「カレーの市民」が配置されています。
説教するヨハネ。
カレーの市民。
逞しい肢体とプリケツ。
この2作品、太平洋戦争中に金属供出命令が出されるも、奇跡的に免除されたというエピソードがあります。
日本の文化財でも免除されることは極々稀だったそうです。
モネの”睡蓮”がある
工芸・東洋館の入り口横に小さな池があります。
そちらでモネの自宅庭園から株分けされた睡蓮をみることができます。
綺麗に手入れされ、美しい花が咲いていました。
作品も一級品揃い、建物も美しい。
倉敷旅行に行くのなら、大原美術館がおすすめです^^