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4月2日記載 | 新型コロナ 軽症者は自宅やホテルで療養を 厚労省が基準通知へ
現在のところ新型コロナウイルスに感染した場合は、原則として、全員が入院し、症状が改善したあと2回続けて検査で陰性であれば退院が認められています。
しかし日本でも感染者が増えてきており、これまでの方法だと病院の機能がパンクしてしまう可能性がでてきました。
そこで厚生労働省が新しい退院の基準を設けることとしたようです。
これを受けて、厚生労働省は、感染者が急増している地域では、ベッドの数が足りなくなるおそれがあるとして、自治体が判断すれば、軽症者や無症状の人は、入院させず、自宅で療養してもらいたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200403/k10012365631000.html
自宅療養の心構え|「これが軽症?」知っていればパニックにならない
新型コロナウイルスは、感染しても約80パーセントの方達は軽症だと言われています。
ただ、この『軽症』という言葉がやっかいなんですよね。
私たちが想像している『軽症』と、医療のプロがいう『軽症』は別物だとまずは理解しておきましょう。
自分の命や大切な人の命が関わっているとなると人は過敏になります。
不信感を抱きやすくなったり、疑心暗鬼になりやすくなるものです。
『こんなに辛そうなのに軽症だといって帰された!ひどい!!』とならないためにも、あらかじめ言葉のギャップを理解し、心構えをしておきましょう。
自宅療養で家族がやること|自己治癒力を最大限発揮できるように整える
※ここでお伝えするのは、あくまでも看護の基本的な考え方です。厚生労働省の発表や担当医師からの指導を優先してください。
現在のところ、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症を治す薬はありません。
そもそも医療や看護は患者本人がもつ自己治癒力をサポートするものにしかすぎないのです。
医療が直してくれるわけではなく、患者本人の力で直しているんですね。
なので、もし家族が患者となった場合、そして自宅で看護する必要がでてきた場合、やることは自己治癒力を最大限発揮するためにサポートすることです。
自宅療養となったとき、医療知識がなくてもできる【自己治癒力をサポートするためにできること】をまとめました。
水分補給をうながす
発熱していると代謝がいつもよりも活発になり、体から出ていく水分がとても増えます。
熱が下がりはじめると汗が出てきますが、汗以外にも体からは気がつかないうちにたくさんの水分が排出されています(不感蒸泄といいます)。
汗をかいていようがいまいが、熱があるときはたっぷりの水分補給が大切になります。
ポイントは
- 少しずつ、たっぷりと飲む
- 常温のものを飲む
- 糖分とミネラルを補給できるものを飲む
OS-1がオススメですが、塩と砂糖があれば自分でつくることも可能です。
どのくらい水分をとるかは「体温」と「体重」によって変わります。計算が必要です。
計算は大変なので、「喉乾いたな」と感じる場合は脱水がはじまっているので、水分補給をさらにうながす目安にします。
我が家では夫が発熱した場合、1時間に1回声をかけて水分補給するようにしています。
栄養補給をうながす
風邪をひいたときと同じです。
胃腸に優しく、食べやすいものを用意します。
新型コロナウイルス感染の場合、発熱や咽頭痛があるようなので、「水分量が多く」「飲み込みやすいもの」がいいと思います。
我が家では栄養補給ゼリーを備蓄してあります。
注意:ゼロカロリーゼリーは選ばないように注意してください。むしろ高カロリーのものを選びましょう。
発熱していると、代謝が活発になってタンパク質が失われます。
そうすると胃腸の働きが弱くなるので、栄養価が高く消化のよい食べ物を準備しましょう。
体温を適切に保持できるように整える
体温を適切に保持できるように環境を整えてあげることで、患者さんのエネルギー消耗を最小限にすることを目指します。
寒がってガタガタ震えている場合…
無理に体温を下げようとせず、むしろ湯たんぽや温かい飲み物を用意して、体を温めてあげます。
寒気が治ったら…
氷枕などで冷やし、発熱による身体の苦痛を和らげます。
熱を下げる必要がある時には、脇のしたや太ももの付け根などを冷却すると効果的です。(凍傷に注意です!)
汗で寝具や寝巻きが濡れていたら…
寒くてガタガタ震えている時期が終わったら、こまめに着替えをし、寝具も濡れているようであれば取り替えます。
我が家では
- 氷まくら2個
- 小さいアイスノン6個
- 冷えピタ10枚
を医療備蓄として用意しています。
「熱がある」とはいっても、発熱のどの時期にあるかで必要なことは変わってきます。
その時々の様子を見極めながら、適切なサポートをしていきましょう。
家庭内で感染が広がらないようにする
家庭内で新型コロナウイルス感染者を看護するとなると、他の家族に感染が広がらないように注意が必要です。
厚生労働省やWHOの情報を確認しておきましょう。
現在のところ「軽症の COVID-19 疑い患者の在宅ケア」となっていますが、考え方は同じでいいと思います。
自宅療養に備えて用意しておくもの|備蓄リスト
我が家の医療備蓄リストです。
- 体温計
- 氷まくら
- アイスノン(小)
- スポーツドリンク
- 栄養補給ゼリー
- 使い捨てマスク
- 使い捨てゴム手袋
- 45Lゴミ袋
- キッチンハイター
- 消毒用アルコール
今後爆発的に感染者が増えた場合、上記のものが手にはいりにくくなる可能性を想定して、すでに備蓄をしてあります。
使い捨てゴム手袋は現在ドラッグストアなどでは手に入りにくくなっているようですが、楽天では購入可能です。
採血したり、点滴ルートとったり、医療介助をするわけではないので、医療用にこだわる必要はありません。
またゴム手袋が手に入らない場合は、ポリエチレン手袋でもOKです。
それも手にはいらない場合は、石鹸で手洗いで大丈夫です。
45Lゴミ袋は、使い捨てエプロンを作ったり、部屋を分離するために使ったり、感染者の汚染物を運ぶために使ったりと用途がたくさんあるので備蓄に入れておくことをオススメします。
まとめ
今回は「もし新型コロナウイルスに家族が感染して、自宅療養することになったら…」というテーマの記事でした。
現在のところ、感染者は入院するのが原則ですが、近いうちに自宅療養が始まる可能性が高いです。
感染者も日々増えていますし、いつ自分が、そして家族が感染するかはわかりません。
いざという時のために、必要な知識と道具を揃えておきましょう。