マーベル作品が好きで全作品最低3回は再視聴しているくらい好きです。
「夫婦(カップル)で楽しめる趣味を探しています」ともし尋ねられたら、一番最初におすすめしたいのがマーベル作品鑑賞。
金曜日の夜、ビールを飲みながら、ポテトチップスを片手に夫婦で視聴しましょう!
マーベル作品はいろんな要素がコミコミなのです。
ヒーローものが好きな人、アクションが好きな人、SFが好きな人、恋愛ものが好きな人、ファンタジーが好きな人、ヒューマンドラマが好きな人、社会派ドラマが好きな人…
一緒に楽しめると思います。
ストーリーもシンプル。仕事終わりの疲れた頭でも理解できる内容なのがポイント高いです!
と思ったけど、ブラック・パンサー、内容が複雑なんですけど(°▽°)
ブラックパンサーのあらすじ
アフリカの秘境にありながら、世界の誰もが創造出来ないような最新テクノロジーをもつ<超文明国ワカンダ>。ここには世界を変えてしまうほどのパワーを持つ鉱石<ヴィブラニウム>が存在する…。
マーベル公式サイト
突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、この国の“秘密”を守る使命を背負うことになる。ヴィブラニウムが悪の手に奪われると、人類に未来はない――。“秘密”を狙う敵に立ち向かうのは若き国王。漆黒の戦闘スーツをまとい、ブラックパンサーとして戦うティ・チャラは、祖国を……そして世界を守ることができるのか?
アメリカン・コミック『ブラックパンサー』の実写映画化作品。
『アイアンマン』、『キャプテン・アメリカ』、『マイティー・ソー』などの様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)としては、第18作品目の映画です。
ブラックパンサーの感想
物語の中心となるのは、アフリカに位置する架空の国ワカンダ。
ワカンダ王国は、熱帯雨林に囲まれた世界最貧困国…
というのは表向きのアピール。
実はものすごいハイテク技術をもち、王国の地下には大量の”ヴィブラニウム”が埋蔵されています。
ヴィブラニウムはマーベル作品の架空の金属です。この金属は無限の可能性&強力なパワーがあるため、どの国も喉から手が出るほど欲しいようです。
要するに、ワカンダは世界のパワーバランスを変える力をもっていることを自覚していて、争いを起こしたくないから最貧国のふりをしているということです。
で、内情を知られたくないから鎖国しています。
最貧国のふりをしつつ、最先端のテクノロジーで未来型の都市を建設しているんですよね。地下鉄なんて目じゃないような地下施設もあります。
さすがに衛生写真でバレるんじゃ?と思うかもですが、シールドでめくらまししているので、Googleアースでも内情を探ることはできません。
さて、このブラックパンサー、ただのヒーローバトル映画かと思ったら大間違い。
一応、ヴィランとしてキルモンガーという悪役が登場しますが、「国を外に開くべきか」「このまま鎖国をするべきか」という国のあり方が争点です。
私は鎖国続けた方がいいと思うわ。
超先進的な科学技術。
脅威になりうる貴重な金属が大量に埋蔵されている。
これだけなら「開国しても話しあえば侵略されたり、争い起きたりしないんじゃない?」と思えます。
「もし侵略されそうになっても、テクノロジーがあるから大丈夫でしょ。ワカンダは強い」というキャラクターもいました。
でも、この国は開国しないほうがいいと思いますよ。開国したら、冷戦どころの騒ぎじゃないと思います。世界中が敵になっちゃうんじゃないかな。
だって法治国家じゃないんだもん。
しきたりとお気持ちでこの国は動いているんですよね。
5つの部族からなる部族国家。王族はあるものの、封建制社会なのか、必ずしも王の決定に従うわけではありません。
とはいえ、王族に従う部族の方が優遇されているようで、王が権力者なのは絶対です。
その王をどうやって決めるのか?
それが命がけの決闘、もしくはクーデターのみ!!!
喧嘩の強い人が王様になります!!!!!
怖いでしょ。笑
これは開国したらよその国が黙っちゃいないでしょ。だって怖いですもん。
「今の国王は融和だからまあいいかもしれないけど、もし強硬派が王になったらどうなるよ?」
と他国の人間なら思いますよね。
ワカンダの国民は、おそらく精神性も高いんでしょうね。他の国の人たちよりも、一段二段と高い次元にあるんだと思うんです。
テクノロジーの発展とスピリチュアルが共存しているあたりでそれは感じました。
だから「決闘で王を決めることの何が問題なの?別に攻め入ったりしないよ?だってその必要ないもん」とおそらく思うでしょう。
でも、他の国からどうみえるかというと
「世界を滅ぼすほどのテクノロジーをもっていて、兵器となる資源の唯一の産出国なのに、その国の政治は不安定らしい!」
と見えちゃうわけですよね。
ワカンダの中ではおそらく性善説が信じられていて
「王に相応しい人物が王になる」「法律なんてなくても、問題なく幸せ」
がまかり通っていると思いますが、開国したらそうはいかないでしょう。
絶対…どこの国とは言いませんが、国のあり方に文句つけてくると思いますよ。
実際、キルモンガーが王になったら、しきたりを速攻で破ってましたからね。「王の命令だ!」とかいって。怖いわ。
人間、理解できないものは恐怖ですから。怖いと思えば戦おうとしてしまうんですよね。
開国するということは、国のあり方を変える必要があるってことなんですよね。あと100年くらい待てば、ワカンダはワカンダのまま開国することも可能かもしれませんが。
結局、ワカンダ王国は外にひらく道を選びます。それはもちろん、「自分たちの力を世界に役立てたい」という善意からです。
どうかー!この善意をー!踏み躙らないで欲しいー!
指パッチンがあったりで、ワカンダのあり方に文句つけている場合じゃなかったのは幸いです。
ひと段落したら政治介入してくること間違いなし!と思ってヒヤヒヤした作品でした。
…とこんなに熱く語っても、映画の中の話なので無駄話なんですけど。笑
夫婦で映画を観たあとは、こういう無駄話が楽しいですよね。