こんにちは。
三上みひろです!
明日は七夕ということで、天の河について。
天の川(あまのがわ)は、英語では”ミルキーウェイ”。
”乳の道”です。
乳の道ってどーゆうこと!!?と思ったひとは、私だけではないはず。
実はこちら、ギリシャ神話が起源です^^
左胸からピューッとでている母乳が、そのまま星空へ変わっています。
これが天の川です。
この天の川のエピソード、この絵をみていると「赤ちゃんにおっぱいをあげようとして、それが溢れて天の川になった」という微笑ましいエピソードにみえてしまうと思うんです。
しかし…実際はとんでもないエピソードなのでちょっと紹介させてください。
ゼウスは人間界を見下ろし、アンフィトリオンの将軍の妻アルクメネに目をつけた(つけられた方はえらい災難としかいいようがない)。さっそく言い寄るも、貞節なアルクメネは頑として応じなかった。そこで一計を案じたゼウスは、なんとアンフィトリオンその人に変身し、思いを遂げる。一夜を三倍の長さにしてのお楽しみだった。本物が帰ってきて真相が明らかになり、罪のない夫婦は衝撃を受けるが、すでに彼女の体内には神の子が宿っていた。
引用:中野京子「名画の謎 ギリシア神話篇」英雄誕生より
この絵に描かれている女性は、ゼウスの妻であり姉である「ヘラ」です。そして、赤ちゃんはアルクメネスの子「ヘラクレス」です。
実はアルクメネスは出産後(出産も女神に邪魔をされ、超難産でした…)、母乳がでなくなってしまったのです。というのも、ゼウスの相手をした女性はひとり残らずヘラから酷い目にあわされるということを知っていたからでした(;ω;)恐怖で母乳が止まってしまったのです。
そこでゼウスはヘラの母乳を飲ませることにします。
これもこれで、ヘラの許可なしです!!
ヘラの母乳は「不死の乳」と呼ばれていて、これを飲んだことでヘラクレスは不死身になり、ギリシャ神話のなかでも屈強の英雄となります…。
ってことなんですけど…どうですか?
どうですかって言われてもという感じだと思うんですけど、どうですか??笑
私は最初、この話をきいたとき、「なんだこれ\(^^)/」と思いました。ちょっと怒り半分でしたね。女性のことをなんだと思っているんだー!!
ゼウスの好色っぷり、許すまじ!
あまりの奔放さにドン引きしました。
が、今では呆れを通り越して、むしろ不可能と思われることも(神だからか)可能にし、必ず成し遂げる姿に感動さえ覚えています。(嫌味)
ちょっとだけご紹介させてください。
ゼウス伝説その1:ダナエ
父王によって幽閉されていた美しい姫(ダナエ)に惚れたゼウス。
ダナエは窓も扉もない、通気口しかない塔に閉じ込められています。私は閉所恐怖症なので、想像しただけで発狂しそうなのですが…(°▽°)
まあ、それはいいとして、そこにゼウスは侵入します。
どうやって?
金の雨になってです!!!
こんな発想ある?私、せいぜい雷を落として塔を壊すとか、それくらいしか思いつかなかったよ。笑
ゼウスは自分の姿を金の雨に変え、ダナエへ降り注ぎます。(”降り注ぐ”は暗喩です)
ゼウス伝説その2:エウロペ
さて、ゼウスはどこに(どれで)いるでしょうか???
正解は、「白の雄牛」でした!!!
ゼウスさん、お気に入りの美女”エウロペ”を自分のものにするために、雄牛に姿を変えます。
雄牛に姿を変えて、美女を背中にのせて逃亡しようとするまさにその瞬間です。
それから、ゼウスの妻ヘラにもとんでもエピソードがあります。
ヘラはゼウスの妻ですが姉でもあります。実はヘラ、ゼウスとの結婚には乗り気ではなかったんですよね。ゼウスに結婚を何度もしつこく迫られて、その度に断っているんです。
それなのに!ゼウスはヘラを騙して、結婚してしまうんです(;ω;)
なんということだー!!!!
ギリシア神話では、ヘラはヒステリー気味の嫉妬深い悪役として描かれていることが多いです。
ゼウスの浮気を妨害しようとしたり、生まれた子供の邪魔をしたり、ゼウスと恋仲の女性を酷い目に遭わせたりします。そして、その度、ヘラは悪者にされ負けるのです。
でも、私はこの話を知ってからヘラのこと応援したくなっちゃいましたよ。
ヘラがもし友達だったら、一緒にお茶でもして
私「相変わらずのゼウスだね。離婚は考えてないの?」
ヘラ「うん…だって私、結婚と出産を司る神だから。離婚したらイメージ悪いのよ…。」
私「それを心配しているの!?大丈夫だって!”運命の人がひとりだなんて誰が決めた?”ってキャッチフレーズでイメージ新しくしちゃいなよ!」「結婚を司る神ってことは、何度も運命の人に出会ってもいいってことでもあるじゃん。きっと勇気づけられる人間たくさんいるよ。」
ってアドバイスしちゃうかもしれない。笑
脱線しすぎました^^;
今回の記事は天の川は英語で”ミルキーウェイ”。その語源は、ギリシア神話からきているんですよーという雑学でした。
ではまた。